【初心者向け】DRAMの改良の歴史について分かりやすく解説

ITを最近勉強し始めた人「DRAM?SDRAM?DDR? なんだそれ..?シンプルに初心者でも理解できるような記事ないかな…。」
今回は、以前の僕みたいにこういった悩みを抱えてる方や、今度コンピューターを買おうとしている方向けの記事です。“ほぼ0の知識を1に引き上げる”をモットーに作成しています。
このプログで分かること
1. DRAM、SDRAM、DDRの違いについて
2. メモリ基盤(メモリモジュール)とは何か
この記事の信憑性
僕は、現在CourseraというサービスでITスペシャリストになる為の勉強に励んでいます。又、より理解を深める為沢山の専門的な記事を読んで勉強しています。
それではさっそく、見ていきましょう。
【初心者向け】DRAMの改良の歴史について分かりやすく解説
DRAMは、CPUのキャッシュメモリー(小さくて処理速度が早い)とハードドライブ(大きくて処理速度の遅いストレージ)の中間機能として働くのですが、1つ問題がありました。
» DRAMとは?
CPUのクロックスピードと同期していなかったことです。
初めの頃はこれでも問題はなかったんですが、CPUの性能が向上するにつれ、CPUのスピードについていくのが難しくなりました。
そこでDRAMを改良して作られたのが次に紹介するSDRAMです。
SDRAM(Synchronous DRAM)とは?
SDRAMでは、CPUのクロックスピードとの同期を可能にし、処理速度を早めました。
特徴としては、電圧の上昇のタイミングで信号の伝送を実行できます。つまり、クロック信号1周期あたりに1回伝送を行うことができます。
又、次に紹介するDDR SDRAMと区別してSDR SDRAM (Single Date Rate SDRAM)と呼ばれることがあります。
ですが、それでもCPUの性能が向上するにつれCPUのスピードについていくのが難しくなりました。
そこで登場するのが次に紹介するDDR SDRAMです。
DDR SDRAM (Double Date Rate SDRAM)
DDR SDRAMの登場で、SDRAMよりもより早く、省エネで、大容量を保持できるようになりました。
特徴としては、電圧の上昇・下降の両方のタイミングで信号の伝送を実行できます。よって、クロック信号1周期あたりに2回の伝送を行うことができます。
又、DDR SDRAMは短縮してDDRと呼ばれることもあります。
メモリ基盤(メモリモジュール)って何?
メモリ基盤とは、先ほど解説したDRAMのチップが乗っかっている基盤のことです。
又、メモリ基盤にはそれぞれの規格によって異なった数のピンや違う部分に切れ込みがついているため、1つのマザーボード上で異なった規格のメモリ基盤を使用することはできません。
例えば、SDRAMが使用するメモリ基盤のピンの数は168ピンに対してDDRが使用するピンの数は184ピンです。
メモリ基盤の歴史
元々は、SIMM(Single In-line Memory Module)と呼ばれるメモリ基盤が用いられていました。ですが、SIMMでは表裏で同じ信号を出力してしまうという問題があり、あまり効率的ではありませんでした。
そこで、改良版として出されたのがDIMM(Dual In-line Memory Module)です。特徴としては、表裏で異なる信号を出力できる点です。このことで基盤の効率がかなり上がりました。
なぜDIMMはSIMMより効率よくなったのか?
簡単に言ったらDIMMはSIMMの2倍の面積を使えるからです。
例えば、基盤に端子が表に10個、裏に10個あった場合、SIMMだと同じ信号を表裏に流すから10個しか使えません。一方DIMMなら表と裏が別々なので20個使えるという訳です。
なんとなくDIMMの方が効率よく処理できるといったことが分かっていただけたでしょうか?
おわりー!