【初心者向け】DRAMとSRAMの違いを分かりやすく解説

ITを最近勉強し始めた人「DRAMとSRAMの違いってなんだろう…。シンプルに初心者でも理解できるような記事ないかな…。」
今回は、以前の僕みたいにこういった悩みを抱えてる方や、今度コンピューターを買おうとしている方向けの記事です。“ほぼ0の知識を1に引き上げる”をモットーに作成しています。
それでは、いきましょう。
この記事の信憑性
僕は、現在CourseraというサービスでITスペシャリストになる為の勉強に励んでいます。又、より理解を深める為沢山の専門的な記事を読んで勉強しています。
【初心者向け】DRAMとSRAMの違いを分かりやすく解説
コンピューター上でデータを一時的に保管し、コンピューターが作業するスペースを与える役割を持つパーツのことをメモリ(主記憶装置)と言います。又、RAM(Random Access Memory)とも呼ばれたりします。
RAMは大きく分けてDRAM(Dynamic Random Access Memory)とSRAM(Static Random Access Memory)の2種類に分かれます。又、異なった2つのRAMはその特徴の違いから少し異なった用途で使用されます。
DRAM (Dynamic Random Access Memory) とは
DRAM(ディーラム)とは、その特徴からPUのキャッシュメモリー(小さくて処理速度がとても早い)とハードドライブ(大きくて処理速度の遅いストレージ)の中間機能として働きます。
電気を貯める仕組み
コンピューターは、0と1の2つの数字でデータを保管することはご存じのことだと思います。
DRAMでは、メモリ内のコンデンサーに電流を流すことで「電圧の高い状態=1、低い状態=0」として表しながら電化を貯めることでデータを記録しています。又、コンデンサーに電流を流すスイッチの役割をしているパーツをトランジスタと言います。
メリットとデメリット
DRAMには、構造がシンプルで大容量にしやすいという特徴からSRAMに比べて価格が安いというメリットがあります。
ですが、消費電力が大きいというデメリットがあり、データのリフレッシュ(書き直し)を数ミリ秒ごとに行わないといけません。
Q. なぜデータのリフレッシュを行わないといけないのか?
DRAMには、何もしなければ電流がコンデンサーから漏れてしまい情報を正確に保管することが困難になるという特徴があります。故にこれを防ぐため、一定期間ごとに電流を注入しています。(リフレッシュ)
メモリの容量
コンピューターなどで見かけるメモリの容量とは、基本的にDRAMの容量のことを指しています。では、どれだけの容量が必要なのでしょうか?基本的な目安を表にまとめました。(PCの容量です)
4GB | ほとんどのユーザーにオススメしない |
8GB | 一般的なユーザー向け(ネットを閲覧したり動画を見たりするのが主な用途) |
16GB | 高度な用途でパソコンを使う方向け(3Dゲームや動画編集など) |
32GB | プロフェッショナルなユーザー向け(高度な動画編集や高負荷マルチタスクなど) |
SRAM(Static Random Access Memory)とは
SRAMとは、その特徴からよくCPUのキャッシュメモリなどに用いられています。
メリットとデメリット
SRAMは、リフレッシュ動作を行わなくても通電中はデータを消失することが無い為、DRAMに比べて消費電力が少なく、その構造の違いからデータを読み書きする速度が早いという特徴があります。
ですが、回路が複雑で容量あたりの単価が高いため量産に向いていないというデメリットもあります。
だからより重要なCPUのキャッシュメモリという役割をSRAMが担当して、それ以外の部分を価格が比較的安いDRAMに任せているという訳です。
Q. なぜSRAMはリフレッシュ動作を行わなくていいのか?
SRAMでは、記憶部にフリップフロップ回路を用いており、そこでの電流の流れ方でデータを保持しているからです。
DRAMには、改良版のSDRAMとDDRがある
DRAMの基本的なことを理解した上で、DRAMの改良の歴史やメモリ基盤についても知るべきです。SDRAMとDDRとは何なのか、DRAMのチップを取り付けるメモリ基盤とはなんなのか。下記にまとめていますので、合わせてご覧ください。
【初心者向け】DRAMの改良の歴史について分かりやすく解説
DRAMの改良の歴史についてご存知ですか?本記事では、SDRAMやDDRなどについて分かりやすく解説しています。最近ITを勉強し始めた方や今度コンピューターを買おうとしてる方向けの記事です。
以上です。この記事が参考になれば幸いです。
筆者について
現在スタンフォード大学の教授によって、世界中の誰でもハイレベルな教育を受けられるようにと設立されたCourseraというオンライン授業を受けながら、ITスペシャリストになるべく勉強しています。又、今年の10月からオーストラリアの大学でITを学びます。僕がCourseraで受けてるコースに興味のある方はチェックしてみてください。
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